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| 尊者よ、かつて、とある老衰した、年長の、[[jarā|老]]人の婆羅門に、臨月の妊婦である婆羅門の若い妻がいました。\\ | 尊者よ、かつて、とある老衰した、年長の、[[jarā|老]]人の婆羅門に、臨月の妊婦である婆羅門の若い妻がいました。\\ | ||
| さて尊者よ、その若妻はその婆羅門にこう言いました。\\ | さて尊者よ、その若妻はその婆羅門にこう言いました。\\ | ||
| - | 「婆羅門よ、あなたは行って、私の子供の遊び相手になりそうなオスの子猿を、市場から買って連れてきてください。」と。\\ | + | 「婆羅門よ、あなたは行って、私の子供の遊び相手になりそうなオスの子猿を、市場から買って連れてきてください」と。\\ |
| このように言われたその婆羅門は、若妻にこう言った。\\ | このように言われたその婆羅門は、若妻にこう言った。\\ | ||
| 「尊女よ、出産するまで待ちなさい。\\ | 「尊女よ、出産するまで待ちなさい。\\ | ||
| 尊女よ、もし君が男の子を産んだなら、私はその君へ、君の子供の遊び相手になりそうなオスの子猿を、市場から買って連れてこよう。\\ | 尊女よ、もし君が男の子を産んだなら、私はその君へ、君の子供の遊び相手になりそうなオスの子猿を、市場から買って連れてこよう。\\ | ||
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| - | しかし尊女よ、もし君が女の子を産んだなら、私はその君へ、君の子供の遊び相手になりそうなメスの子猿を、市場から買って連れてこよう。」と。\\ | + | しかし尊女よ、もし君が女の子を産んだなら、私はその君へ、君の子供の遊び相手になりそうなメスの子猿を、市場から買って連れてこよう」と。\\ |
| 尊者よ、ふたたびその若妻はその婆羅門にこう言いました。…\\ | 尊者よ、ふたたびその若妻はその婆羅門にこう言いました。…\\ | ||
| 尊者よ、みたびその若妻はその婆羅門にこう言いました。\\ | 尊者よ、みたびその若妻はその婆羅門にこう言いました。\\ | ||
| - | 「婆羅門よ、あなたは行って、私の子供の遊び相手になりそうなオスの子猿を、市場から買って連れてきてください。」と。\\ | + | 「婆羅門よ、あなたは行って、私の子供の遊び相手になりそうなオスの子猿を、市場から買って連れてきてください」と。\\ |
| すると尊者よ、その若妻に[[sārajjati|染着]]し[[citta|心]]が縛り付けられた、その婆羅門は市場からオスの子猿を買って連れてきて、その若妻にこう言いました。\\ | すると尊者よ、その若妻に[[sārajjati|染着]]し[[citta|心]]が縛り付けられた、その婆羅門は市場からオスの子猿を買って連れてきて、その若妻にこう言いました。\\ | ||
| - | 「尊女よ、これが君のため、市場から買って連れてきた、君の子供の遊び相手になりそうなオスの子猿だ。」と。\\ | + | 「尊女よ、これが君のため、市場から買って連れてきた、君の子供の遊び相手になりそうなオスの子猿だ」と。\\ |
| 尊者よ、そう言われたとき、その若妻はその婆羅門にこう言いました。\\ | 尊者よ、そう言われたとき、その若妻はその婆羅門にこう言いました。\\ | ||
| 「婆羅門よ、あなたはこのオスの子猿を持って行き、染物師のラッタパーニに近づいてください。\\ | 「婆羅門よ、あなたはこのオスの子猿を持って行き、染物師のラッタパーニに近づいてください。\\ | ||
| 近づいたら染物師の子、ラッタパーニにこう言って下さい。\\ | 近づいたら染物師の子、ラッタパーニにこう言って下さい。\\ | ||
| - | 『友なるラッタパーニよ、私はこのオスの子猿を”黄塗り”という[[rāga|染]]料に[[rāga|染]]めて、叩き、圧し伸ばし、両[[pakkhika|側]]から研磨することを望む。』と。\\ | + | 『友なるラッタパーニよ、私はこのオスの子猿を”黄塗り”という[[rāga|染]]料に[[rāga|染]]めて、叩き、圧し伸ばし、両[[pakkhika|側]]から研磨することを望む』と。\\ |
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| 近づくと染物師の子、ラッタパーニにこう言った。\\ | 近づくと染物師の子、ラッタパーニにこう言った。\\ | ||
| - | 『友なるラッタパーニよ、私はこのオスの子猿を”黄塗り”という[[rāga|染]]料に[[rāga|染]]めて、叩き、圧し伸ばし、両側から研磨することを望む。』と。\\ | + | 『友なるラッタパーニよ、私はこのオスの子猿を”黄塗り”という[[rāga|染]]料に[[rāga|染]]めて、叩き、圧し伸ばし、両側から研磨することを望む』と。\\ |
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| 尊者よ、そう言われて染物師のラッタパーニはその婆羅門にこう言いました。\\ | 尊者よ、そう言われて染物師のラッタパーニはその婆羅門にこう言いました。\\ | ||
| - | 『あなたのこのオスの子猿は、染色に耐えられても、叩くことには耐えられず、研磨には耐えられません。』と。\\ | + | 『あなたのこのオスの子猿は、染色に耐えられても、叩くことには耐えられず、研磨には耐えられません』と。\\ |
| まさにそのように尊者よ、ジャイナ教の愚か者たちの論は、[[paṇḍita|賢者]]たちの(染色)でなく、愚者たちの染色には耐えられても、実践には耐えられず、研磨には耐えられません。\\ | まさにそのように尊者よ、ジャイナ教の愚か者たちの論は、[[paṇḍita|賢者]]たちの(染色)でなく、愚者たちの染色には耐えられても、実践には耐えられず、研磨には耐えられません。\\ | ||
| すると尊者よ、後日、その婆羅門は新しい一対の布地を持って染物師のラッタパーニに近づきました。\\ | すると尊者よ、後日、その婆羅門は新しい一対の布地を持って染物師のラッタパーニに近づきました。\\ | ||
| 近づくと染物師の子、ラッタパーニにこう言いました。\\ | 近づくと染物師の子、ラッタパーニにこう言いました。\\ | ||
| - | 『友なるラッタパーニよ、私はこの新しい一対の布地を”黄塗り”という[[rāga|染]]料に[[rāga|染]]めて、叩き、圧し伸ばし、両側から研磨することを望む。』と。\\ | + | 『友なるラッタパーニよ、私はこの新しい一対の布地を”黄塗り”という[[rāga|染]]料に[[rāga|染]]めて、叩き、圧し伸ばし、両側から研磨することを望む』と。\\ |
| 尊者よ、そう言われて染物師のラッタパーニはその婆羅門にこう言いました。\\ | 尊者よ、そう言われて染物師のラッタパーニはその婆羅門にこう言いました。\\ | ||
| - | 『尊者よ、あなたのこの新しい一対の布地は染色に耐えられ、叩くことにも耐えられ、研磨にも耐えられます。』と。\\ | + | 『尊者よ、あなたのこの新しい一対の布地は染色に耐えられ、叩くことにも耐えられ、研磨にも耐えられます』と。\\ |
| - | まさにそのように尊者よ、かの[[arahant|阿羅漢]]、[[sammāsambuddha|正等覚者]]であられる世尊の論は愚者たちの(染色)でなく、[[paṇḍita|賢者]]たちの染色に耐えられ、実践にも耐えられ、研磨にも耐えられます。』と。\\ | + | まさにそのように尊者よ、かの[[arahant|阿羅漢]]、[[sammāsambuddha|正等覚者]]であられる世尊の論は愚者たちの(染色)でなく、[[paṇḍita|賢者]]たちの染色に耐えられ、実践にも耐えられ、研磨にも耐えられます』と。\\ |
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| 「[[gahapati|居士]]よ、王を含めた会衆がこのように知る、\\ | 「[[gahapati|居士]]よ、王を含めた会衆がこのように知る、\\ | ||
| 『ウパーリ[[gahapati|居士]]はニガンタ・ナータプッタの弟子である』と。\\ | 『ウパーリ[[gahapati|居士]]はニガンタ・ナータプッタの弟子である』と。\\ | ||
| [[gahapati|居士]]よ、我々は君を誰の弟子だと[[dhāreti|保持]]すべきなのか?」と。\\ | [[gahapati|居士]]よ、我々は君を誰の弟子だと[[dhāreti|保持]]すべきなのか?」と。\\ | ||
| - | このように言われ、ウパーリ[[gahapati|居士]]は、坐処から起き上がり、上衣を一肩にかけ、世尊に合掌を向けてから、ニガンタ・ナータプッタにこう言った。\\ | + | このように言われ、ウパーリ[[gahapati|居士]]は、座から起き上がり、上衣を一肩にかけ、世尊に合掌を向けてから、ニガンタ・ナータプッタにこう言った。\\ |
| 「尊者よ、それならあなたは聞いて下さい。私がその方の弟子であるところの(その偈を)。」と\\ | 「尊者よ、それならあなたは聞いて下さい。私がその方の弟子であるところの(その偈を)。」と\\ | ||
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mn56_6.1683005739.txt.gz · 最終更新: by h1roemon
