はじめに
パーリ仏典を翻訳し、お釈迦さまの語られたままの言葉の定義をリンクで参照できるようにし、教えをパーリ単語からまとめています。また現代日本語対訳のパーリ語のオンライン辞書(準備中)を作成するために従来の訳語を調査し、ふさわしい訳語を探し、Wiki内で統一しています。
初期仏典の初心者の方は、最初に在家者向けの経典群の中から読むことをおすすめします。
(YOUTUBE読み上げ動画はこちら→)
フレーズの繰り返しがとても多いのは、2500年前の当時では(そして今でも)暗誦しやすくするためです。
経典
管理人によるピックアップ
- 在家者向けの経典群(一部を実験的にYouTubeにアップしてみました。)
訳語の選び方について
パーリ語の特徴として、ひとつの動詞から名詞、過去分詞、準動詞と続々と同じ意味の単語が派生しています。そこで漢字をベースに、それぞれの派生単語の訳語を同一語でまとめるように配慮しています。リンク付きの単語については、一番上に採用単語を掲載しています。
はネット上で入手した訳語です。英語はパーリテキストソサエティ(PTS)、日本語は水野辞書や光明寺経蔵さんから転載しています。
訳語はできれば一種類に絞って適用できれば一番いいのですが、日本語とぴったりと意味範囲が重なるのはまれです。とにかく最小限の訳語数に絞るようにしています。現代でも違和感を感じないような言葉を選択しているつもりです。あてはめてからwikiすべての経典に全文置換により統一しています。しっくりとしない場合は何度も入れ替えて試行錯誤しています。ふさわしいと思う訳語が辞書にない場合は思い切って造語することもまれにあります。ですからこのwikiの内容は管理人がいる限りは常にコンテンツが変化します。
管理人について
- 管理人は宗教団体とは無関係です。個人の興味で作成しています。ブッダが何を説かれたかを正確に知りたいだけです。
- 自力での翻訳を目差したのは中村元先生の経典を読んでも、ストーリーはわかるのですが、理論的な五蘊等がさっぱり理解できなかったからです。(後に自分で翻訳してみて中村先生の翻訳は意訳が多いことがわかりました。)他の先生方の本も読みましたがよくわからず、翻訳者によって同じパーリ語に対応する訳語が違いよけい混乱しました。
- 最初は資料が豊富で自分の得意なタイ語版経典から日本語に翻訳していましたが、かなり進んだところで、やっぱり直接パーリ語から直訳したくなり一念発起して、パーリ語を独学で学習しましたが、いままで自分が学んだどの言葉よりも難解で驚きました。
- あまりに単語の格変化数の多さに苦しみ、またネット上で入手できる辞書の貧弱さに悩んだ私は、学習を一旦断念しかけましたが、悩んだ末に自分が過去に他の言葉をマスターしたようにするやり方はあきらめて、パソコンにプログラムを作り格変化をすべて記憶させた辞書を作り、半人前ですがプログラムと二人三脚で内容を理解できるような読解補助システムを作りました。
- 現在は、その辞書をオンラインで公開できるようにするのが最大の目標です。
- デスクトップのchromeで拡大率110%にするとパーリ語と日本語が横に揃うように調整しています。
リンク
●パーリ語文法を正確に分析し、経蔵の全訳に挑戦される優れたサイト:光明寺経蔵
●多機能なパーリ語分析サイト:Digital Pāli Reader
●世界各国語のパーリ原典と翻訳を集めた巨大サイト:suttaCentral
●スマナサーラ長老のパーリ経典解説:
謝辞
●貴重な文法資料をネットで公開されていてパーリ語の単語データの使用を寛大な心で許可して下さった光明寺経蔵様に感謝いたします。
●YouTubeでのスマナサーラ長老のパーリ経典解説は、パーリ語の解釈の参考にさせて頂いており感謝いたします。
※経蔵の分類
- 長部 (ちょうぶ、Dīgha Nikāya(dn) 、ディーガ・ニカーヤ) — 長編経典集
- 中部 (ちゅうぶ、Majjhima Nikāya(mn)、マッジマ・ニカーヤ) — 中編経典集
- 相応部(そうおうぶ、Saṃyutta Nikāya(sn)、サンユッタ・ニカーヤ) — テーマ別短編経典集
- 増支部(ぞうしぶ、Anguttara Nikāya(an)、アングッタラ・ニカーヤ) — 数字別短編経典集
- 小部 (しょうぶ、Khuddaka Nikāya1)、クッダカ・ニカーヤ) — 残りの経典集