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| 行 7: | 行 7: | ||
| さてピンガラコッチャ婆羅門は世尊のもとに近づいた。\\ | さてピンガラコッチャ婆羅門は世尊のもとに近づいた。\\ | ||
| 近づいて世尊と挨拶を交わした。\\ | 近づいて世尊と挨拶を交わした。\\ | ||
| - | 喜ばしい挨拶の話を交わして一隅に座った。\\ | + | 喜ばしい挨拶の話を交わしてから一隅に座った。\\ |
| 一隅に座ったピンガラコッチャ婆羅門は世尊にこう言った。\\ | 一隅に座ったピンガラコッチャ婆羅門は世尊にこう言った。\\ | ||
| \\ | \\ | ||
| 行 17: | 行 17: | ||
| 婆羅門よ、あなたに[[dhamma|法]]を示します。それを聞き、充分に[[manasikāra|作意]]しなさい。私は語ろう」と。\\ | 婆羅門よ、あなたに[[dhamma|法]]を示します。それを聞き、充分に[[manasikāra|作意]]しなさい。私は語ろう」と。\\ | ||
| 「はい、尊者よ」とピンガラコッチャ婆羅門は世尊に応えた。\\ | 「はい、尊者よ」とピンガラコッチャ婆羅門は世尊に応えた。\\ | ||
| - | 世尊はこうおっしゃった。\\ | + | 世尊はこう言われた。\\ |
| 「たとえば婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしている男が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を通り過ぎ、表皮を通り過ぎ、枝葉を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去るとしよう。\\ | 「たとえば婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしている男が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を通り過ぎ、表皮を通り過ぎ、枝葉を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去るとしよう。\\ | ||
| すると眼ある人は彼を見て、こう言うだろう。\\ | すると眼ある人は彼を見て、こう言うだろう。\\ | ||
| 『ああ、この尊者は芯材を[[pajānāti|了知]]せず、辺材を[[pajānāti|了知]]せず、深皮を[[pajānāti|了知]]せず、表皮を[[pajānāti|了知]]せず、枝葉を[[pajānāti|了知]]していなかった。\\ | 『ああ、この尊者は芯材を[[pajānāti|了知]]せず、辺材を[[pajānāti|了知]]せず、深皮を[[pajānāti|了知]]せず、表皮を[[pajānāti|了知]]せず、枝葉を[[pajānāti|了知]]していなかった。\\ | ||
| このように、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしているこの尊者が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を通り過ぎ、表皮を通り過ぎ、枝葉を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去ったのだから。\\ | このように、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしているこの尊者が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を通り過ぎ、表皮を通り過ぎ、枝葉を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去ったのだから。\\ | ||
| - | その芯材により芯材がなされるべきことは、その[[attha|目的]]にかなわないだろう。』と。\\ | + | その芯材により芯材がなされるべきことは、その[[attha|目的]]にかなわないだろう』と。\\ |
| たとえばまた婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしている男が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を通り過ぎ、表皮を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去るとしよう。\\ | たとえばまた婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしている男が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を通り過ぎ、表皮を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去るとしよう。\\ | ||
| すると眼ある人は彼を見て、こう言うだろう。\\ | すると眼ある人は彼を見て、こう言うだろう。\\ | ||
| 『ああ、この尊者は芯材を[[pajānāti|了知]]せず、辺材を[[pajānāti|了知]]せず、深皮を[[pajānāti|了知]]せず、表皮を[[pajānāti|了知]]せず、枝葉を[[pajānāti|了知]]していなかった。\\ | 『ああ、この尊者は芯材を[[pajānāti|了知]]せず、辺材を[[pajānāti|了知]]せず、深皮を[[pajānāti|了知]]せず、表皮を[[pajānāti|了知]]せず、枝葉を[[pajānāti|了知]]していなかった。\\ | ||
| このように、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしているこの尊者が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を通り過ぎ、表皮を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去ったのだから。\\ | このように、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしているこの尊者が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を通り過ぎ、表皮を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去ったのだから。\\ | ||
| - | その芯材により芯材がなされるべきことは、その[[attha|目的]]にかなわないだろう。』と。\\ | + | その芯材により芯材がなされるべきことは、その[[attha|目的]]にかなわないだろう』と。\\ |
| たとえばまた婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしている男が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去るとしよう。\\ | たとえばまた婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしている男が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去るとしよう。\\ | ||
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| 行 34: | 行 34: | ||
| このように、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしているこの尊者が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去ったのだから。\\ | このように、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしているこの尊者が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去ったのだから。\\ | ||
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| - | その芯材により芯材がなされるべきことは、その[[attha|目的]]にかなわないだろう。』と。\\ | + | その芯材により芯材がなされるべきことは、その[[attha|目的]]にかなわないだろう』と。\\ |
| たとえばまた婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしている男が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去るとしよう。\\ | たとえばまた婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしている男が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去るとしよう。\\ | ||
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| 行 40: | 行 40: | ||
| 『ああ、この尊者は芯材を[[pajānāti|了知]]せず、辺材を[[pajānāti|了知]]せず、深皮を[[pajānāti|了知]]せず、表皮を[[pajānāti|了知]]せず、枝葉を[[pajānāti|了知]]していなかった。\\ | 『ああ、この尊者は芯材を[[pajānāti|了知]]せず、辺材を[[pajānāti|了知]]せず、深皮を[[pajānāti|了知]]せず、表皮を[[pajānāti|了知]]せず、枝葉を[[pajānāti|了知]]していなかった。\\ | ||
| このように、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしているこの尊者が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去ったのだから。\\ | このように、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしているこの尊者が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去ったのだから。\\ | ||
| - | その芯材により芯材がなされるべきことは、その[[attha|目的]]にかなわないだろう。』と。\\ | + | その芯材により芯材がなされるべきことは、その[[attha|目的]]にかなわないだろう』と。\\ |
| たとえばまた婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしている男が、立っている芯材ある大木の芯材をまさに切り取って、『芯材だ』と知って立ち去るとしよう。\\ | たとえばまた婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしている男が、立っている芯材ある大木の芯材をまさに切り取って、『芯材だ』と知って立ち去るとしよう。\\ | ||
| すると眼ある人は彼を見て、こう言うだろう。\\ | すると眼ある人は彼を見て、こう言うだろう。\\ | ||
| 『ああ、この尊者は芯材を[[pajānāti|了知]]し、辺材を[[pajānāti|了知]]し、深皮を[[pajānāti|了知]]し、表皮を[[pajānāti|了知]]し、枝葉を[[pajānāti|了知]]している。\\ | 『ああ、この尊者は芯材を[[pajānāti|了知]]し、辺材を[[pajānāti|了知]]し、深皮を[[pajānāti|了知]]し、表皮を[[pajānāti|了知]]し、枝葉を[[pajānāti|了知]]している。\\ | ||
| このように、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしているこの尊者が、立っている芯材ある大木の芯材をまさに切り取って、『芯材だ』と知って立ち去るのだから。\\ | このように、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしているこの尊者が、立っている芯材ある大木の芯材をまさに切り取って、『芯材だ』と知って立ち去るのだから。\\ | ||
| - | その芯材により芯材がなされるべきことは、その[[attha|目的]]にかなうだろう。』と。\\ | + | その芯材により芯材がなされるべきことは、その[[attha|目的]]にかなうだろう』と。\\ |
| \\ | \\ | ||
| まさにそのように婆羅門よ、ここで、ある良家の息子は[[saddhā|信]]により、俗家から家なき者へと出家した者となる。\\ | まさにそのように婆羅門よ、ここで、ある良家の息子は[[saddhā|信]]により、俗家から家なき者へと出家した者となる。\\ | ||
| 行 52: | 行 52: | ||
| 彼はその[[lābha|利得]]・恭敬・[[siloka|名誉]]により、意に適い、満ち足りた[[saṅkappa|思い]]になる。\\ | 彼はその[[lābha|利得]]・恭敬・[[siloka|名誉]]により、意に適い、満ち足りた[[saṅkappa|思い]]になる。\\ | ||
| 彼はその[[lābha|利得]]・恭敬・[[siloka|名誉]]により、[[atta|自己]]をほめそやし他者を軽蔑する。\\ | 彼はその[[lābha|利得]]・恭敬・[[siloka|名誉]]により、[[atta|自己]]をほめそやし他者を軽蔑する。\\ | ||
| - | 『私は[[lābha|利得]]・恭敬・[[siloka|名誉]]あるが、これら他の比丘らは[[paññāyati|知られ]]てなく、微力である。』と。\\ | + | 『私は[[lābha|利得]]・恭敬・[[siloka|名誉]]あるが、これら他の比丘らは[[paññāyati|知られ]]てなく、微力である』と。\\ |
| そして他の、[[lābha|利得]]・恭敬・[[siloka|名誉]]よりさらに上の、より優れた[[dhamma|諸法]]。それらの[[dhamma|法]]の[[sacchikaroti|実証]]へ[[chanda|意欲]]を起こさず、[[viriya|精進]]せず、下劣な[[kamma|行為]]ある、放漫な者となる。\\ | そして他の、[[lābha|利得]]・恭敬・[[siloka|名誉]]よりさらに上の、より優れた[[dhamma|諸法]]。それらの[[dhamma|法]]の[[sacchikaroti|実証]]へ[[chanda|意欲]]を起こさず、[[viriya|精進]]せず、下劣な[[kamma|行為]]ある、放漫な者となる。\\ | ||
| たとえば婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしているその男が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を通り過ぎ、表皮を通り過ぎ、枝葉を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去る。\\ | たとえば婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしているその男が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を通り過ぎ、表皮を通り過ぎ、枝葉を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去る。\\ | ||
| 行 67: | 行 67: | ||
| 彼はその[[sīla|戒]]具足により、意に適い、満ち足りた[[saṅkappa|思い]]になる。\\ | 彼はその[[sīla|戒]]具足により、意に適い、満ち足りた[[saṅkappa|思い]]になる。\\ | ||
| 彼はその[[sīla|戒]]具足により、[[atta|自己]]をほめそやし他者を軽蔑する。\\ | 彼はその[[sīla|戒]]具足により、[[atta|自己]]をほめそやし他者を軽蔑する。\\ | ||
| - | 『私は[[sīlavant|持戒者]]、[[kalyāṇadhamma|善法]]者であるが、この他の比丘たちは[[dussīla|破戒者]]、[[pāpa|悪しき]][[dhamma|性質]]の者である。』と。\\ | + | 『私は[[sīlavant|持戒者]]、[[kalyāṇadhamma|善法]]者であるが、この他の比丘たちは[[dussīla|破戒者]]、[[pāpa|悪しき]][[dhamma|性質]]の者である』と。\\ |
| そして他の、[[sīla|戒]]具足よりさらに上の、より優れた[[dhamma|諸法]]。それらの[[dhamma|法]]の[[sacchikaroti|実証]]へ[[chanda|意欲]]を起こさず、[[viriya|精進]]せず、下劣な[[kamma|行為]]ある、放漫な者となる。\\ | そして他の、[[sīla|戒]]具足よりさらに上の、より優れた[[dhamma|諸法]]。それらの[[dhamma|法]]の[[sacchikaroti|実証]]へ[[chanda|意欲]]を起こさず、[[viriya|精進]]せず、下劣な[[kamma|行為]]ある、放漫な者となる。\\ | ||
| たとえばまた婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしている男が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を通り過ぎ、表皮を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去る。\\ | たとえばまた婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしている男が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を通り過ぎ、表皮を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去る。\\ | ||
| 行 86: | 行 86: | ||
| 彼はその[[samāhita|定]]具足により、意に適い、満ち足りた[[saṅkappa|思い]]になる。\\ | 彼はその[[samāhita|定]]具足により、意に適い、満ち足りた[[saṅkappa|思い]]になる。\\ | ||
| 彼はその[[samāhita|定]]具足により、[[atta|自己]]をほめそやし他者を軽蔑する。\\ | 彼はその[[samāhita|定]]具足により、[[atta|自己]]をほめそやし他者を軽蔑する。\\ | ||
| - | 『私は[[ekaggatā|一境]]に[[samāhita|入定]]した[[citta|心]]だが、これら他の比丘らは[[samāhita|定ま]]らず迷乱した[[citta|心]]である。』と。\\ | + | 『私は[[ekaggatā|一境]]に[[samāhita|入定]]した[[citta|心]]だが、これら他の比丘らは[[samāhita|定ま]]らず迷乱した[[citta|心]]である』と。\\ |
| そして他の、[[samāhita|定]]具足よりさらに上の、より優れた[[dhamma|諸法]]。それらの[[dhamma|法]]の[[sacchikaroti|実証]]へ[[chanda|意欲]]を起こさず、[[viriya|精進]]せず、下劣な[[kamma|行為]]ある、放漫な者となる。\\ | そして他の、[[samāhita|定]]具足よりさらに上の、より優れた[[dhamma|諸法]]。それらの[[dhamma|法]]の[[sacchikaroti|実証]]へ[[chanda|意欲]]を起こさず、[[viriya|精進]]せず、下劣な[[kamma|行為]]ある、放漫な者となる。\\ | ||
| たとえばまた婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしているその男が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去る。\\ | たとえばまた婆羅門よ、芯材を求め芯材を探し芯材の[[pariyesati|探求]]をしているその男が、立っている芯材ある大木の芯材を通り過ぎ、辺材を通り過ぎ、深皮を切り取って、『芯材だ』と思って立ち去る。\\ | ||
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