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| yampicchaṃ na labhati tampi dukkhaṃ |
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| 求不得苦(ぐふとくく) |
直訳すると求めてもそれを得られない苦となります。漢文にすると求不得苦となり、日本ではよく知られた言葉です。
しかしブッダの説かれた意味は一般に知られている意味と違うようです。
mn10_2で定義されています。
それでは比丘たちよ、求不得苦(求めてもそれを得られない苦)とは何か?
比丘たちよ、生まれる性質を持つ衆生にはこのような欲求が生じる、
『ああ、我々が生まれる性質でなければ、我々に生は来ないだろうに』と。
しかしこれは欲求により得られるはずもなく、これも求不得苦である。
比丘たちよ、老いる性質を持つ衆生にはこのような欲求が生じる、
『ああ、我々が老いる性質でなければ、我々に老は来ないだろうに』と。
しかしこれは欲求により得られるはずもなく、これも求不得苦である。
比丘たちよ、病む性質を持つ衆生にはこのような欲求が生じる、
『ああ、我々が病法でなければ、我々に病は来ないだろうに』と。
しかしこれは欲求により得られるはずもなく、これも求不得苦である。
比丘たちよ、死法である衆生にはこのような欲求が生じる、
『ああ、我々が死法でなければ、我々に死は来ないだろうに』と。
しかしこれは欲求により得られるはずもなく、これも求不得苦である。
比丘たちよ、悲、悲嘆、苦、憂、悩の法である衆生にはこのような欲求が生じる、
『ああ、我々が悲、悲嘆、苦、憂、悩の法でなければ、我々に悲、悲嘆、苦、憂、悩は来ないだろうに』と。
しかしこれは欲求により得られるはずもなく、これも求不得苦である。」
類語 appiyehi sampayogo dukkho:怨憎会苦、piyehi vippayogo dukkho:愛別離苦
