vedagū
ヴェーダの達人

veda:ヴェーダ + gū:達人、完成者

ブッダの在世当時は、バラモン教が盛んで、社会構造もその教えに従った階級社会となっていました。そのバラモン教の口述で伝えられた聖典をヴェーダと言います。当時はリグ・ヴェーダ、サーマ・ヴェーダ、ヤジュル・ヴェーダ、アタルヴァ・ヴェーダの四ヴェーダが知られていました。ブッダは、その言葉を流用して到達した境地を表現されたのです。偈の中には、バラモン教と、仏教の二重の意味で掛け言葉のように使われる場合があります。

類語 vedantagū:ヴェーダを極めた(ほぼ異体?)


‘‘Kathañca, bhikkhave, vedagū hoti? それでは比丘たちよ、どのようにヴェーダの達人となるのか?
Yato kho, bhikkhave, bhikkhu channaṃ phassāyatanānaṃ samudayañca atthaṅgamañca assādañca ādīnavañca nissaraṇañca yathābhūtaṃ pajānāti; 比丘たちよ、比丘が六触処集起消滅楽味危難出離如実了知するならば、
evaṃ kho, bhikkhave, bhikkhu vedagū hoti. 比丘たちよ、そのように比丘はヴェーダの達人となります。
出典: sn35.103
Sa vedagū vusitabrahmacariyo, 彼はヴェーダの達人梵行完成者
Lokantagū pāragatoti vuccatī’’ti. 世界の果てに達した者、彼岸に至った者と呼ばれる」と。
出典: sn35.228
‘‘So vedanā pariññāya, diṭṭhe dhamme anāsavo; 彼は遍知して 現法において無漏となり
Kāyassa bhedā dhammaṭṭho, saṅkhyaṃ nopeti vedagū’’ti. 身の崩壊後 法住者たるヴェーダの達人数えられない(考量に及ばない)」と。
出典: sn36.3