| appiyarūpa |
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| 嫌な |
appiya:嫌な + rūpa:色、姿 ⇒ 嫌な色、姿??
sn35.132等を見れば明らかなようにこの言葉は、声・香・味・接触・法についても形容詞として使われているために、この訳は誤りであるとわかります。
次にrūpaを形相と解釈した場合は、嫌な形相、や嫌なありさまとなりますが、冗長でわかりにくい表現になります。
そこでいっそのことrūpaを虚辞と考えてみたいと思います。rūpaを虚辞的に使う言葉はたくさんあります。たとえばpaṭirūpa:適当の・ふさわしい、evarūpa:このような、kathaṃrūpa:どのような等です。ここでは、とりあえず嫌なを訳語としておきます。
sn35.132:「ここに婆羅門よ、ある者は眼で色を見ると、愛しき色に志向し、嫌な色に悪意をもち、身に念の現前しない小さい心の者として住する。そして彼に生じたそれら悪しき不善諸法が残りなく滅するところである、かの心解脱・慧解脱を如実に了知しない。」