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piyarupa
piyarūpa
愛しき愛しきもの

:d: an enticing object of sight


piya:愛しい + rūpa:色、姿、もの ⇒ 愛しき色、姿、もの
 Concise P-E Dictの上記の英訳語を日本語にすると「魅力的な視覚対象」になります。しかし、sn35.132等を見れば明らかなようにこの言葉は、声・香・味・接触・法についても形容詞として使われているために、この訳は誤りであるとわかります。
 次に、rūpaを”形相、ありさま、もの”と解釈した場合は、愛しき形相、愛しきありさま、愛しきものとなります、冗長な表現を避けると訳語は愛しきものとすべきでしょう。
 また、rūpaを虚辞と考えると愛しきが訳語になります。ちなみにrūpaを虚辞的に使う言葉はたくさんあります。たとえばpaṭirūpa:適当の・ふさわしい、evarūpa:このような、kathaṃrūpa:どのような、tathārūpa:かくのごとき等です。

類語 appiyarūpa:嫌な、 manāpa:好み


yaṃ kho loke piyarūpaṃ sātarūpaṃ etthesā taṇhā uppajjamānā uppajjati, ettha nivisamānā nivisati.『およそ世間での愛しきもの快いもの。この渇愛生じるならそこに生じ、留まるならそこに留まる。
出典: sn12.66
saddhā, bhikkhave, upāsikā ekaputtakaṃ piyaṃ manāpaṃ evaṃ sammā āyācamānā āyāceyya . 比丘たちよ、ある優婆夷が正しく祈願するなら、好き愛しき幼いひとり息子にこのように祈願すべきです。
‘tādiso, tāta, bhavāhi yādiso citto ca gahapati hatthako ca āḷavako’ti.『息子よ、チッタ居士やハッタカ・アーラヴァカ(居士)のようになれ』と。
出典: sn17.23
Evameva kho, bhikkhave, ye hi keci atītamaddhānaṃ samaṇā vā brāhmaṇā vā yaṃ loke piyarūpaṃ sātarūpaṃ taṃ aniccato addakkhuṃ dukkhato addakkhuṃ anattato addakkhuṃ rogato addakkhuṃ bhayato addakkhuṃ, te taṇhaṃ pajahiṃsu. まさにそのように比丘たちよ、およそ過去の時に沙門、婆羅門の誰であれ、世間での愛しきもの快いもの、それを無常と見、と見、無我と見、と見、恐怖と見た者たち。彼らは渇愛じました。
出典: sn12.66
piyarupa.txt · 最終更新: by h1roemon