vicikiccha
| vicikicchā | vicikicchati | nibbicikicchā |
|---|---|---|
| 迷い | 迷う | 迷いなき |
疑, 疑惑, 猶予 doubt; uncertainty,perplexity
五蓋のひとつであり、三結のひとつでもあります。伝統訳では疑が使われます。意味的には迷いに近い疑いといった感じでしょうか。
kaṅkhā:疑い、期待と共に使われることが多く訳し分けのため、迷うを訳語とします。用例をみると実際に訳文がぴったりとするようです。
●以下の使用例から見ても迷いのニュアンスが強いと思われます。
| ‘‘api me, āvuso, madhurakajāto viya kāyo; | 「しかし友よ、私の身は酔ったようで、 |
| disāpi me na pakkhāyanti; | 私には方向もはっきりせず、 |
| dhammāpi maṃ na paṭibhanti; | 諸法も私に現れず、 |
| thinamiddhañca [thīnamiddhañca (sī. syā. kaṃ. pī.)] me cittaṃ pariyādāya tiṭṭhati; | 惛沈・睡眠が私の心を遍取してとどまり、 |
| anabhirato ca brahmacariyaṃ carāmi; | 不満な私は梵行をなすが、 |
| hoti ca me dhammesu vicikicchā’’ti. | しかし私には諸法に迷いがあります』」と。 |
出典: sn22.84
●五蓋の要素としては、このようにも喩えられています。
出典: sn46.55
類語 kaṅkhā:疑い、期待
| ‘‘Ko ca, bhikkhave, āhāro anuppannāya vā vicikicchāya uppādāya, uppannāya vā vicikicchāya bhiyyobhāvāya vepullāya? | では比丘たちよ、未生の迷いの生起の、また既生の迷いの増大・繁栄の食とは何か? |
| Atthi, bhikkhave, vicikicchāṭṭhānīyā dhammā. | 比丘たちよ、迷いの立脚すべき諸法があり、 |
| Tattha ayonisomanasikārabahulīkāro . | そこでの非如理作意の多作。 |
| ayamāhāro anuppannāya vā vicikicchāya uppādāya, uppannāya vā vicikicchāya bhiyyobhāvāya vepullāya. | これが未生の迷いの生起の、また既生の迷いの増大・繁栄の食です。 |
出典: sn46.2
出典: sn12.15
出典: sn12.51
出典: sn22.81
出典: sn22.87
出典: sn48.44
mn56_4:「さて法を見て、法を得て、法が見出され、法が深入され、師の教えにおいて迷いを超え、疑惑を離れ、自信を得て、他(の教え)に縁らないウパーリ居士は、世尊にこう言った。」
vicikiccha.txt · 最終更新: by h1roemon
